志望動機と入社後のキャリアを教えてください。
上新電機の選考を受けようと思ったのは、たまたま募集を目にしたとたきに「そういえば昔、冷蔵庫を買ったときの配達員の方の対応が素晴らしかったな」と不意に思い出したからです。きっかけ自体は本当に些細なものでしたが、説明会や面接を通じて社員の方の人柄や社風の良さに触れ、最後には迷うことなく入社を決めました。「やるからには、同期の中で主任一番乗りを目指そう」と意気込んでいたものの、残念ながらその目標は叶いませんでした。ただ、30歳で主任に昇格してから3年で副店長になり、その後約2年で店長に昇任。主任から店長に至るまでの流れは自分でもビックリするくらいスムーズでした。現在は40名ほどのメンバーを擁する店舗の店長として、店舗や人財のマネジメントに努めています。
店長の役割や
業務内容について教えてください。
日々の売上実績の確認と、目標達成に向けた店舗全体の舵取りがメインです。設備や売場がきちんと整備されているかなど、日々細かなポイントに目を光らせることが欠かせません。営業中は店舗全体の様子に目を配り、販売員を探しているそぶりのお客さまがいれば接客に入ってもらうよう指示を出すなど、フロアコントロールに努めています。その中でメンバーのその日の体調やモチベーションには常にアンテナを張り、変化に気づいた際はすぐに声をかけるようにしています。
主任や副店長の頃と比べて特に変わったのが、店舗メンバーに対する意識の持ち方です。以前は同じようにメンバーのことを見るにしても、主に「直すべき点はないか」という視点からだったのですが、今は「伸ばしてあげるべき長所は何か」という見方に変わりました。店長は店舗全体の責任を負う立場とはいえ、自分ひとりでできることには限界があります。だからこそ、全員でより良い店舗を目指す必要があり、そのためにはメンバー一人ひとりが各々の長所を生かせる環境づくりが不可欠だと考えています。
これまでのキャリアで
特に印象に残っていることは
何ですか?
接客がうまくいかず伸び悩んでいたメンバーが、お客さまからお褒めの手紙をいただいたときのことですね。そのメンバーが入社したばかりの頃、緊張感から言葉づかいが乱れたり表情が固くなってしまったりして、なかなかお客さまから支持が得られませんでした。ここで単に何が悪いのかを指摘するのは簡単なのですが、お互いの関係性が浅い状態では逆効果になりかねません。私はまずそのメンバーの「人となり」を知るために、1カ月ほど仕事の話題以外のことでコミュニケーションを図るようにしました。関係性が深まってきた頃合いで改善点について注意ではなくアドバイスする形で指摘すると、少しずつですがお客さまから支持が得られるようになっていったんです。そして半年後、本社に届いた一通の手紙。そこには、そのメンバー宛てに「長年ジョーシンを利用しているけれど最高の接客だった」といった賞賛が綴られていました。一時は「辞めたい」と漏らすほど悩んでいたメンバーがそのときに見せた笑顔を、私は生涯、忘れることはないでしょう。そして比喩ではない“嬉し泣き”の意味を、この身をもって生まれて初めて体感しました。
オフの過ごし方
子どもが2人いるので、休みの日は外に出かけることが多いですね。山や海にキャンプに行ったり、ショッピングを楽しんだりと過ごし方はさまざまです。ショッピングに行くと、ついつい接客や売場の状況を観察してしまうのですが、きっとこれが職業病なのでしょうね(笑)。